ニトリ、21年連続で給与アップ 賃上げ率は?

» 2024年02月26日 11時10分 公開
[堀内ひろITmedia]

 ニトリホールディングス(札幌市)は、ニトリ総合職社員に対し、6%以上(月額2万2000円以上、組合員平均年齢32歳)の賃金改定を行う方針を発表した。本改定によりニトリ総合職社員は21年連続のベースアップとなる。今後、ニトリ労働組合との協議を重ねた上で正式決定する。

photo ニトリホールディングス、21年連続のベースアップ方針を発表

 合わせて、ASEANを始めとする海外店舗網の積極的な拡大を加速していくため、海外で活躍する従業員の処遇も見直す。海外で活躍する従業員の年収は、最大約18%増加する見込み。

 優秀な人材を数多く採用するために、現在の新卒初任給25万5000円(四年制大学卒)、26万5000円(大学院卒)を、それぞれ1万5000円ずつ増やす予定としている。

パート・アルバイトの時給もアップ(提供:ゲッティイメージズ)

 また、同社は全国に店舗網、物流拠点を有しており、従業員の約8割がパート・アルバイト社員。パート・アルバイト社員がより意欲的に業務に取り組むことができるよう、6%以上の賃金改定も行う。パート・アルバイト社員の平均時給は、1119円から1186円(67円増)以上に改定。本改定によりパート・アルバイト社員は11年連続の時給引き上げとなる。

 ニトリHDは「当社は多数精鋭主義を掲げており、従業員ひとりひとりが意欲を持ち成長することがニトリグループの飛躍的な成長につながり、その結果として『住まいの豊かさを世界の人々に提供する。』というロマンの実現につながるものと考える。今後も継続して従業員の処遇改善に取り組んでいく」とコメントしている。

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