主要私立大「人気学部」ランキング 志願者が減っている学部は?(2/2 ページ)

» 2024年03月22日 18時21分 公開
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 外国や国際と同様にコロナ禍で志願者が大幅に減少した観光系も人気が戻り6位に入った。

 一方、コロナ禍で医療への関心が高まり人気が上がっていた、医学系(103.1)や医療技術系(102.9)の志願者数は前年並みで落ち着いており、看護系(88.6)は大幅に志願者が減少している。学部系統別の志望状況は、コロナが過去のものになったことを示している。

 他の系統を見ると、法(102.2)、商(101.9)、経済(99.1)、経営(97.9)といった社会科学系や、理工系(99.2)の出願状況は落ち着いており、ほぼ前年並み。

 全ての系統の中で、志願者の減少が最も大きいのは家政・栄養系(76.5)。女子の学部志望の傾向が、法などの社会科学系や理系学部にシフトしている影響を大きく受けることになった。女子大の志願者の減少が続き、24年度も前年を10%程度下回っている。女子大に設置が多い家政・栄養系の減少は、女子大の厳しさの象徴といえそうだ。

井沢秀(いざわ・しげる)

 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。


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