近年、メーカーのロゴがない家電が増えている。ロゴがあっても、位置やデザインを工夫し、目立たないようにした商品も多い。ブランドのロゴが重要なはずのファッション業界においても「クワイエット・ラグジュアリー(静かなぜいたく)」という言葉がトレンドとなり、目立つロゴや派手なデザインを避ける装いが好まれるようになっている。
シンプルさが求められる背景には何があるのだろうか。各業界でみられる「ロゴなし商品」を調べた。
日本経済新聞の記事『「ロゴレス家電」なぜ増える 社名の主張、部屋で邪魔に』では、メーカーのロゴがない「ロゴレス家電」を特集している。さまざまなメーカーの例を取り上げており、中でもシャープはドライヤーのデザインを刷新し、2023年から「SHARP」のロゴがない商品を生産している。
日立製作所は、23年に発売したスティック型掃除機で社名ロゴを残したものの、目立つ「印字」ではなく「エンボス加工」にしている。凹凸部に着色はしていないため、「HITACHI」のマークは遠目からだと見えない仕様だ。
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