通信大手の各陣営も囲い込み戦略を加速。KDDIは2月にコンビニ大手ローソンの株式を取得し、共通のポイント「Ponta(ポンタ)」の戦略強化を模索する。
「dポイント」を運営するNTTドコモは今月、インターネット通販大手のアマゾンジャパンと協業し、アマゾンでの買い物でdポイントをためたり使ったりできるようにした。
スマートフォン決済「PayPay(ペイペイ)」も、グループ内の金融サービスとの連携を強化する。
ただ、各陣営のポイント戦略は成熟期を迎えている。高い還元率や金融サービスとの連携は既に新鮮みがなく、既存戦略の延長線では「差別化が図れなくなった」(業界関係者)との声もある。
求められるのが、顧客の利便性を高めることでサービスを日常的に使ってもらう取り組みだ。楽天グループは今月18日、スマートフォン決済「楽天ペイ」アプリにポイントカード機能を統合すると発表。担当者は「一つのアプリで使ってもらったほうが利用頻度が増える」と狙いを説明する。(根本和哉)
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