一方、ペットボトルのお茶はよく売れています。2023年時点で国内における清涼飲料水の市場は4兆4000億円で、そのうち生産量のトップは「茶系飲料」。販売金額全体における割合でもコーヒー飲料(21.0%)に次いで2位の19.2%です。茶系飲料のうち、50%超が緑茶飲料であり、ほとんどがペットボトル入りということにも注目する必要があるでしょう。
飲み物だけでなく、スイーツでも緑茶は人気です。コンビニ各社が抹茶系スイーツを続々と発売しており、売り上げも好調です。セブン‐イレブンでは、抹茶を使った新商品4種類を5月に発売。新茶の出始める5月以降は抹茶商品がよく売れることも影響しているでしょう。
ファミリーマートでは、2021年春から毎年、宇治抹茶フェアを開催しています。過去3回実施した宇治抹茶フェア対象商品の累計販売数は1600万食を超え、2023年に発売した「謹製宇治抹茶づくし」は売り上げ金額が前年比110%と好調だったようです。
ローソンは京都・宇治の老舗ブランド「森半」が監修した宇治抹茶を使用した6アイテムを発売しています。抹茶系スイーツ・ベーカリーの人気は高く、2023年の商品数は2019年比で19アイテムから33アイテムに拡大し、売上高は約2.5倍になったそうです。中でも森半の監修商品は2022年5月の発売以来、累計1100万個以上を販売しています。
このように、コンビニ各社では新茶の時期に抹茶関連商品で大きな売り上げを作れるようになっており、今や抹茶関連アイテムは欠かせない商品になっているのです。
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