ITエンジニア不足が深刻さを増す中、特にマネジメント層の人材不足は多くの企業において課題となっている。彼らの待遇はどのような状況で、人手不足の中どのような対策を取っているのか。ITエンジニアの派遣事業を展開するラクスパートナーズ(東京都新宿区)が調査した。
ITエンジニア職のマネジメント層の年収はいくらなのか。最も多いのは「501万〜600万円」で14.8%、以降は「401万〜500万円」(13.3%)、「601万〜700万円」(10.9%)と続いた。
役職別に見ると、リーダー層から課長層にかけては501万〜900万円の層が厚く、この範囲がミドルマネジメント層の主な給与水準であることが分かる。役職が上がるほど高年収帯の割合が増える一方で、CTO・経営層では特に年収のばらつきがあり、企業規模によって差がある可能性が考えられる。
マネジメント層の人材不足を「とても感じている」は28.8%、「やや感じている」は57.1%と、合わせて9割超が実感していた。
そうした人材不足の状況の中、どのような対策を取っているのか。「とても感じている」または「やや感じている」人が最も多く取っている対策は「年齢、経験年数などに捉われず採用する」(46.5%)だった。以降は「マネジメント層の育成プログラムを開発した」(43.7%)「マネジメント経験がなくても、機会を積極的に与える」(43.1%)と続いた。多様なアプローチで人材不足を解消しようとしている様子が伺える。
調査は3月6〜10日、ITエンジニアの採用に関わるマネジメント層(リーダー・課長・部長/事業部長・CTO)クラス413人を対象に同社が実施した。
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