米OpenAIは4月28日、ChatGPTのWeb検索機能をアップデートしたと発表した。ユーザー向けに画像付きの商品レビューや直接購入リンクを含む、パーソナライズされた商品推薦を提供することで、オンラインショッピング体験を向上させる。
生成AIの先駆者である同社の検索機能は、2024年の導入以降、急速に人気を博しており、同社によれば、過去1週間で10億件を超えるWeb検索が行われたという。
今回のアップデートは、デフォルトのAIモデルである「GPT-4o」で提供される。Pro、Plus、Freeなど全てのChatGPTユーザーに加え、ログインしていないユーザーにもグローバルに提供される。
ユーザーが具体的な質問をすると、ファッション、ビューティー、家庭用品、電子機器といったカテゴリーごとに、個別に最適化された商品推薦が表示される。
このアップデートには広告が含まれず、OpenAIはChatGPTを通じて行われた購入に対して一切の手数料を受け取らないとしている。
ショッピング結果は独立して決定され、価格情報や商品説明、レビューといった第三者ソースからの構造化メタデータに基づいて表示されるという。
この動きは、広告に依存したGoogleの検索結果に対し、よりユーザー中心の代替手段を提供することで、検索分野における米Alphabet社の支配に挑戦するというOpenAIの方針の一環である。
OpenAIの広報担当者がロイターに語ったところによると、2024年2月時点で同社の週次アクティブユーザー数は4億人を超えていたという。

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