マーケター500人に聞く、効果が高かったWeb施策TOP3

» 2025年04月30日 14時00分 公開
[ITmedia]

 企業のWebサイト運営における課題と成功のカギとは――。Webサイトの制作・運営支援を行うPRIZMA(東京都渋谷区)は、マーケターなど500人を対象に「Webサイト改善のトレンドに関する調査」を実施した。2024年度に企業が注力したWeb施策において、最も効果が高かったのは?

最も効果が高かったWeb施策は? 写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

2024年度に開始したWeb施策

 「2024年度に開始した主なWeb施策」について、最も多かったのは「コンテンツマーケティング」(45.6%)。「SEO施策」(39.3%)、「UX/UIの改善」(35.5%)、「広告キャンペーン」(33.7%)と続いた。

 これまで通りコンテンツやSEOといった施策が上位を占める一方、UX/UI改善にも多くの企業が本格的に乗り出している傾向がうかがえる。

2024年度に開始した主なWeb施策(PRIZMA調べ、以下同)

最も効果があったWeb施策は?

 実際に「最も効果があった施策」として、「コンテンツマーケティング」(34.7%)が最多で、以下「SEO施策」(33.9%)、「UX/UIの改善」(26.2%)、「広告キャンペーン」(21.6%)と並んだ。UX/UI施策は導入企業数こそSEOなどに及ばないものの、成果を実感する企業が多いようだ。

最も効果があった施策

期待される成果は「アクセス数」「滞在時間」「CV率」

 企業がWeb施策に期待した成果は「アクセス数の増加」(44.3%)、「サイト滞在時間の延長」(44.1%)、「コンバージョン率の向上」(38.5%)の順に高かった。企業は施策のROIを“見える化”しやすい数値で評価する傾向が強く、その意味でもUX/UI改善が成果と直結していることがうかがえる。

Web施策に期待した成果

 一方「施策がうまくいかなかった要因」としては、「コンテンツの質や量の不足」(39.5%)、「UX/UIの問題」(31.8%)、「SEOの最適化不足」(29.6%)と続き、上位の施策でもクオリティーや設計が伴わなければ効果を発揮しにくい実情も明らかになった。

施策がうまくいかなかった要因

約8割がUX/UI改善を実施

 UX/UIの改善に取り組んだ企業は78.6%に達した。中でも、最も改善が進められたのは「モバイル対応の最適化」(49.5%)だった。次に「ナビゲーションの改善」(45.2%)、「サイト全体のデザイン」(38.1%)、「ページ読み込み速度の向上」(32.1%)が並んだ。ユーザーがストレスなく利用できる環境づくりが重視されている。

UX/UIを改善した部分

 Web施策の効果を最大化するには、コンテンツやSEOといった王道施策と並行して、UX/UIの継続的な改善が不可欠であることが浮き彫りとなった。企業のWeb担当者は、“見栄え”だけではなく、ユーザー体験全体を俯瞰した設計力が問われていると言える。

 調査は3月21〜24日、インターネットで実施。マーケターやWeb施策担当者504人から回答を得た。

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