大阪・関西万博で、10月13日の閉幕までの来場予約枠がすべての時間帯で埋まったことが20日、分かった。購入されたものの未使用の入場券が、少なくとも140万枚ある。使いたくても使えない「死にチケット」が大量に出ることが想定されるが、運営する日本国際博覧会協会は払い戻しは行わないとしている。予約枠以上に販売していたことになり、入場券販売の制度設計に甘さがなかったか問われそうだ。
協会は期間中の来場者数を2820万人と想定し、この8割に相当する2300万枚を販売する計画を立てた。大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開催したことから地下鉄やバスなどの輸送能力に限界があることに加え、「並ばない万博」を目指したため、来場日時の事前予約制を採用。東ゲート、西ゲートでそれぞれ午前9時、10時、11時、正午、午後5時の5区分がある。
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