整備事業に伴う重要インフラの移設も課題で、既にJR宇都宮駅東側で運行している区間の整備時よりも多く移設することになり、時間がかかるとされる。必要な用地交渉の件数もマンションなどの共同住宅を含め約80件に上る。
宇都宮市LRT整備課は「地下埋設物の移設や用地交渉などの問題は今年に入って表面化した。整備を進めるには市単独ではできず、相手がいる話で開業時期の見直しはやむを得ない」と説明。「沿線の関係者や市民理解を求めていきたい」としている。
また、佐藤市長は「見通しが甘かった」との認識を示しつつ「期待に応えようと気持ちが先走った」と釈明。運行開始時期の延期について、「期待をしていただいた方には申し訳ないと思っている」と陳謝した。今後は「開業時期をきちんと精査し、一日も早い開業を目指していきたい」と話した。
宇都宮市では月内にも国土交通省に対して延伸事業に必要な「軌道運送高度化実施計画」の特許申請を行う。この中で新たな運行開始時期が示されるが、どれだけずれ込むのか注目される。
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東京で隣の駅が「近すぎる」路線が存在するワケcopyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
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