人材サービス「ITプロパートナーズ」を展開するHajimari(東京都渋谷区)は、20〜60代のビジネスパーソンを対象に「生成AI活用に関する実態調査」を実施した。その結果、AIを使ったことがある人の過半数が利用を「隠した経験がある」と答えた。
職種、業種を絞らずビジネスパーソンを対象に調査したところ、AIを利用している人は44.9%、利用していない人は55.0%だった。
AIを利用している人のうち、「業務でのAI利用を隠した経験がない」と答えたのは約4割にとどまり、利用者の過半数は「一度はAI利用を隠した経験がある」ことが分かった。特に20代では「隠した経験あり」が63.1%と最も高く、「よく隠している」(13.6%)と答えた割合も最多だった。
AI使用によってミスや叱責されることを経験した人は78.6%に上った。具体的な失敗として最も多かったのは「AIに頼りすぎて、自分の思考や提案の深みが不足していると注意された」(37.4%)だった。以降、「出典を明示せず流用して注意された」(15.4%)、「AI生成の文章や資料の完成度が低く、やり直しになった/納期遅延を招いた」(14.1%)が続いた。
ミスや叱責について年代別では、20代が86.4%と最も高く、30代(81.0%)、40代(79.3%)、60代(78.9%)が続いた。50代は65.8%にとどまった。
一方でAIを活用していない人は、今後AIについて学習しようと思っているのか。「全く興味がなく、学ぶつもりはない」(48.3%)、「あまり興味が無く、学びたいとは思っていない」(29.5%)と、消極的な層が全体の約8割を占めた。「興味があり、学びたいと考えている」と答えた人は19.2%にとどまった。
本調査は9月、20〜60代のビジネスパーソン861人を対象に、インターネットで実施した。
AI活用を「新人」に押し付けてはいけないワケ
新人「議事録はAIにやらせました」何がダメなのか? 効率化の思わぬ落とし穴Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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