留学生には補講や生活支援など特別な配慮が必要な場合が多く、自国の学生よりも高い授業料を課すのは海外では一般的とされる。留学生の受け入れコストの増加や物価高などで厳しい経営環境に置かれる複数の国立大が導入を検討しているという。
国立大の授業料は省令で定められ、64万2960円を上限に各大学が決められる。国内の学生も留学生も同額だったが、文部科学省は昨年3月、受け入れのための環境整備などの事情を考慮し、外国人留学生の授業料を国立大が自由に設定できるよう省令を改正した。
文科省幹部は「外国人留学生だからと特別視するわけではなく、より質の高い教育を提供するためにも、正当な対価として学費をしっかりと支払ってもらうというのが基本的な考え方だ」としている。(大森貴弘)
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