近年、管理職の業務負担の重さなどを背景に「管理職になりたい」と明確に目指す中堅社員が減少傾向にあると言われている。こうした中、コンサルティング企業のALL DIFFERENT(東京都千代田区)は、管理職以外のキャリアを望む中堅社員を対象に、管理職を打診された場合の受け止め方について調査を実施した。
管理職を打診された場合に「検討する」と回答した人が最も多く31.9%だった。「分からない」(25.9%)、「辞退する」(25.1%)、「退職を検討する」(8.9%)が続いた。一方、「承諾する」と答えた人は8.3%にとどまり、最も少なかった。
次に、キャリア志向別に分析した。「スペシャリストとして、専門領域を極めたい」と回答した社員では「承諾する」が22.4%で、他のキャリア志向と比べて最も高かった。「検討する」(51.7%)も最多だった。
今後のキャリアについて「まだはっきりしておらず、今後決めていきたい」とした層でも、「承諾する」「検討する」の割合が比較的高かった。
これに対し「特にキャリアについての志向はない」と回答した社員では「承諾する」(3.9%)、「検討する」(19.0%)ともに他のキャリア志向と比べて最も低かった。
業務における成長実感の有無でも、差が見られた。業務で成長を実感する機会が「とてもある」とした社員では、「承諾する」「検討する」がいずれも34.9%だった。
一方、業務で成長を感じる機会が「全くない」とした社員では「承諾する」が1.9%にとどまり「検討する」も11.3%だった。
部門間連携や全社的なプロジェクトに関わる機会が「とてもよくある」「たまにある」社員では、「承諾する」がそれぞれ38.9%、17.2%だった。
一方、そのような機会が「あまりない」「全くない」社員では「承諾する」はそれぞれ4.8%、5.6%にとどまった。
周囲から期待されていると思う役割別に見ると、自身の役割を「後輩を育成する」と認識している社員では「承諾する」(19.2%)とした割合が最も高かった。以降「新しいスキルや知識を積極的に習得する」(15.0%)、「自分の業務で、高い成果を安定的に出す」(13.0%)が続いた。
自身の役割について「分からない」「該当するものはない」と回答した社員では、管理職を打診された際に「分からない」と回答する割合が高く、それぞれ62.5%、36.9%だった。
本調査は10月6〜7日、社会人5〜14年目で役職に就いていない社員800人を対象に、インターネットで実施した。
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