経営コンサルの倒産、過去最多 専門性と信頼度が問われる淘汰の時代へ東京商工リサーチが調査

» 2026年01月27日 08時00分 公開
[秋月かほITmedia]

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 経営コンサルタントの倒産が増加している。東京商工リサーチが調査を実施したところ、2025年に発生した経営コンサルタントの倒産は170件。調査を開始した2006年以降で最多となった。

photo 東京商工リサーチが2025年「経営コンサルタント業」倒産動向を調査した(出所:写真AC)

経営のプロがなぜ倒産?

 経営コンサルタントの倒産による負債総額は95億6100万円で、2年ぶりに減少した。負債額別に見ると、「負債1億円未満」(153件)が全体の9割を占める結果となった。

 倒産の原因は「販売不振」(98件)が最も多く、「事業上の失敗」(31件)、「他社倒産の余波」(19件)が続いている。資本金別で見ると「1000万円未満」(133件)が約8割を占め、9割以上が従業員数「5人未満」(157件)だった。

photo 「経営コンサルタント業」倒産 件数・負債額推移(出所:プレスリリース)

 コロナ禍の申請代行やDXブームが一巡したことに加え、ITセキュリティ、事業承継などの専門分野を持たない、小規模なコンサルタントの淘汰が加速している。1月1日には行政書士法が改正され、行政書士以外が報酬を得て行う補助金の申請代行に関する規制が強化された。これに伴い、補助金の申請代行を中心に手掛けていた経営コンサルタントは、大きな打撃を受ける可能性がある。

photo 「経営コンサルタント業」の生き残り競争が激化している(出所:写真AC)

 また、単純な資料作成や経営相談は、急速に普及する生成AIがその役割を担いつつある。東京商工リサーチは「経営コンサルタントは専門性を活用した差別化や、高度化する顧客ニーズへの課題解決能力を求められている。高度な専門性と顧客の信頼を得られない経営コンサルタントは、ますます生き残りが難しくなっていくだろう」とコメントした。

 調査は日本産業分類(細分類)の「経営コンサルタント業」を抽出し、2006年から2025年までの倒産を集計・分析した。

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