どこまでが配慮で、どこからが“過保護”なのか ホワハラが生まれる職場の境界線(2/2 ページ)

» 2026年07月02日 18時49分 公開
[産経新聞]
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 企業の取り組みはどうか。サントリーホールディングスは、新任管理職への研修でアンコンシャスバイアス(無意識の思い込みや偏見)に関するワークショップを実施。広報担当者によると「部下への過剰な配慮が意図せず成長機会を損なう可能性があることなどへの気づきを促している」という。

 ある大手銀行は、ホワハラに特化した対策は講じていないが、上司と部下による1対1のミーティングを定期的に実施するなど、日常的なコミュニケーションを重視。社員一人一人の業務状況や考えを把握し、今後のキャリアや目指す方向性を共有し、業務が本人の意欲や成長につながるよう意識しているという。

 採用・研修サービス業、ジンジブ(大阪市)の新田圭常務によると「労働時間の厳格な管理が裏目に出て、成長を望む社員が隠れて業務を行う企業が散見される」。企業が講じるべき対策について、新田氏は「部下の可能性を信じて本音で向き合う『逃げない育成』を実践することで、若手が健全な負荷の中で自らの可能性を広げられるようにすべきだ」と訴える。(田村慶子、井上浩平)

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