安いのに“客離れ”が止まらない「かつや」 男性客を遠ざけた、ワンコインの壁とは?(2/4 ページ)

» 2026年07月27日 05時30分 公開
[山口伸ITmedia]

「かつや」は値上げを繰り返してきた

 かつやの客離れは継続的な値上げが要因とみられる。

 「カツ丼(梅)」を例として取り上げると、同商品は2022年7月の改定で539円から572円になり、2023年6月には594円となった。2024年は1度目の値上げで616円となり、2度目の値上げで649円になった。

 2025年10月の値上げ以降、現在まで682円で提供している。2022年の資料によると、同社の客単価は700円台だった。以降の客単価上昇のペースや1品当たりの価格を参考にすると、現在の客単価は800〜900円台とみられる。

「カツ丼(梅)」(出所:かつや公式Webサイト、以下同)

 だが、800〜900円台は外食産業の中でも低価格帯だ。過去記事(「餃子の王将」が直面する“客単価1200円の壁” なぜ、売上好調なのに株価が下落しているのか)で解説したように、外食産業では「餃子の王将」や「カレーハウス CoCo壱番屋」など客単価が1200円を超えたチェーンで客離れが顕著だ。

 一方、客単価が862円のサイゼリヤや、推定客単価1000円未満の日高屋では客数の増加が続いている。同じく客単価が1000円未満のかつやで、客離れが進んでいるのは異例だ。

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