Politicoのインタビューを受けたアルトマン氏は、AIが悪用されることで起こり得るあらゆる悪い事態を避けることは不可能だと述べた。AIへのアクセスを大幅に制限するという代替案もあるが、それは受け入れられないと同氏は語った。
アルトマン氏はさらに「『大規模なハッキングも、テクノロジーの悪用も、詐欺も、その他の全ての悪い事象も絶対に起きないようにする』という約束は結べない。なぜなら、人々は悪いことではなく、より多くの素晴らしいことを成し遂げると私は考えているからだ」と述べた。
ただしアルトマン氏は、AI企業は慎重に行動すべきであり「壊滅的なリスク」に関しては一線を引く必要があると述べた。AIモデルによる第三者へのハッキングが相次いだことを受け、このリスクへの対策が重要視されている。
OpenAIは、米『Fortune』誌の取材要請に対し、すぐには回答しなかった。
AIが人間の制御を逃れるという懸念は、近年さらに強まっている。背景には、OpenAIのAIモデルがAIプラットフォーム「Hugging Face」やオーストラリア政府に対してハッキングを仕掛けたことがある。
9月にはAnthropicも、サイバーセキュリティ評価の過程で、同社のAIモデルが第三者のシステムに不正にアクセスした事例を4件発見したと明らかにした。
AIの安全性を巡る議論の多くは、AIの制御を失うことに焦点を当ててきた。一方でアルトマン氏は、安全性を理由にAIへのアクセスを過度に制限することも有害になり得ると述べた。
「AIへのアクセスを過度に制限することは、事態を悪化させる一因になり得る。なぜなら、人々が本来持つべき力や恩恵、未来をコントロールする権利、自ら決定する権利から締め出されることになるからだ」
アルトマン氏は、AI開発者はその中間点を見つけるべきだと語った。
「一定の範囲に限定されたリスクを受け入れ、理解できるリスクについては、その見返りとして得られる恩恵や自由、自ら決定する権利などを考慮して受け入れるべきだ。しかし『本当に壊滅的なリスク』だけは受け入れてはならない」
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