インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は8月3日、転職調査を行い、その結果を発表した。同サービスを利用して転職した人の年齢を調べたところ、前回調査の2014年下期から0.2歳低下し、2010年上期から続いていた上昇傾向が5年ぶりにストップしたことが明らかに。
転職成功者の年齢割合を見ると、30〜34歳は1.2%、35〜39歳は0.3%それぞれダウン、40歳以上は前回と同率だったのに対して、25〜29歳は1.4%、24歳以下は0.1%それぞれアップ。転職者の実数が多い25〜29歳の割合の増加が、全体の平均年齢を引き下げた。
男女別で見ると、男性は前回と同じく32.5歳であるのに対して、女性は0.2歳ダウンの29.3歳。この半期は若手女性の転職者の増加が目立ち、女性の転職平均年齢が下がったことが、全体の転職成功者の若返りの要因となった。
若手女性の転職が目立つ背景として、DODAの木下学編集長は「(1)女性の活躍推進の動きから、結婚や出産によって仕事を辞める女性が減っており、転職市場でもキャリアを真剣に考えて結婚や出産を経ても長く活躍し続けたいという女性が増加していること、(2)積極的な業務拡大や新規参入に伴う企業の人手不足が続いており、ポテンシャルに期待した『若手未経験者』の求人が増加したこと、(3)契約社員から正社員に雇用形態を変更しての若手女性の転職が増えたこと、が挙げられる」と分析した。
本調査は2007年7月〜2015年6月の8年の間に、DODAを利用して転職したビジネスパーソン約9万人のデータをまとめたもの。
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