コラム
甘くみてはいけない――職場における「熱中症対策」:熱中症の症状は3段階(4/5 ページ)
まだまだ暑い日が続き、熱中症へのケアが求められます。今回は、事業場での熱中症予防策や症状を訴える労働者が出たときの対応などについて解説します。
症状を訴える労働者が出たときの対応
しっかりと予防策をとっていれば、熱中症を防ぐことは十分に可能です。しかし、万が一、症状を訴える労働者が出てしまったときのために、誰もが冷静に対処できるよう救急措置の対策もしておかなければなりません。
作業開始前にあらかじめ、病院・診療所などの所在地や連絡先を把握するとともに、緊急連絡網を作成し、関係者に周知します。
作業中の労働者に、少しでも異常がみられたら、すぐに次の手当を行います。なお、呼びかけに対する返事がおかしいなど意識障害がある場合、自力で水分を摂取できない場合、症状が回復しないなど緊急性が高いと思われる場合には、直ちに医療機関へ搬送してください。
【手当の方法】
- 暑い場所から涼しい日陰か、冷房が効いている部屋などに移す
- 水や塩分を摂らせる
- 衣類をゆるめて(場合によっては脱がせて)、身体からの熱の放出を助ける
- うちわや扇風機の風に当てたり、氷嚢などがあれば、それを首、わきの下、足の付け根に当てる
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