コラム
上司の言動から部下は学ぶ――信頼関係を築く「あいさつ」の基本:反面教師とならないための「上司」のマナー(1/2 ページ)
「私がきちんとあいさつしても、上司はきちんとあいさつしてくれません」―― あなたの会社では、これと同じようなことは起きていませんか?
月刊誌「企業実務」とは
「企業実務」は、経理・総務・人事部門の抱える課題を解決する月刊誌。仕事を進める上で必要な実務情報や具体的な処理の仕方を正確に、分かりやすく、タイムリーにお届けします。1962年の創刊以来、理論より実践を重んじ、“すぐに役立つ専門誌”として事務部門の業務を全面的にバックアップ。定期購読はこちら。
本記事は企業実務のコンテンツから一部抜粋・編集して掲載しています。
企業や団体の幹部研修をしているとよく、「部下があいさつをしない……」と嘆きの言葉を耳にします。それにはどのような理由があると思いますか。「こっぴどく叱られたあとでバツが悪い」といった場合を除き、恒常的に部下があいさつをしないのであれば、そこには根本的な原因があるはずです。
例えば、あいさつされない上司は、部下に対してあいさつをしていないことが往々にしてあります。「部下から先にあいさつすべき」とお考えなのかもしれませんが、果たして、それは正しいことなのでしょうか。
私たちはみな、生まれたばかりの頃は、マナーのことなどまったく知りません。あいさつができるようになるのは、周囲の大人が繰り返し教えてくれるからです。年長者が範を垂れるからこそ、子どもはそこから学ぶのです。
組織でもそれは同じこと。「学ぶ」の語源は「まねる」と言われますが、上司の言動を見て部下は学ぶのです。もし、あいさつのできない部下がいるならば、お手本を示しましょう。「マナーは自分から」が基本です。
関連記事
- できる! ビジネスマナー「取引先訪問はアポイントからお礼まで」
ビジネスパーソンであれば、アポイントをとるところから実際に訪問して、お客さまとコミュニケーションを円滑に行わなければいけません。この一連の流れをご紹介します。 - 叱る上司は4割なのに、叱られたい若手社員は7割
あなたは上司・先輩に叱られることがありますか? 入社6年目までの社会人に聞いたところ「ある」と答えたのは41.4%だった。レジェンダ・コーポレーション調べ。 - 57.5%が、今の上司は「理想の上司」
あなたの今の上司は理想の上司ですか? 20〜30代のビジネスパーソンに聞いたところ、57.5%が「理想の上司(まさに+まあまあ)」と答えた。オウチーノ総研調べ。 - カレーは手で食べろと強く勧められると部下の気持ちが分かる?
「うちのカレーは手で食べて、おいしいから」と強く勧められたらどうしますか? 断ってもさらに強く勧められたら……これ、会社に置き換えてみると「あるある」な話なのです。 - 面倒見の良い上司と優秀な部下がすれ違う理由
「手取り足取り教えなければならない部下が増えてます。細かく指導をしても足りないらしい」と嘆く上司に対し、「仕事は教えてくれるけど、自分のことを見てくれない」と疑う部下。どちらも仕事熱心なのに、不幸なすれ違いはなぜ起きるのでしょうか? - あなたの会社では、部下の育成は“上司の仕事”ですか?
あなたは自分の部下を、どんな視点で評価していますか?「仕事は結果と同じくらいプロセスも重要。部下は失敗しながら成長するもの」という人もいれば「仕事は結果が全て。シンプルに見ないと、他の評価と平等にならない」という人もいると思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.