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“ロボット大国”日本は、なぜ「手術支援ロボット」市場で勝てないのか消費トレンドから見る企業戦略の読み解き方(7/7 ページ)

ロボット大国とも言われる日本だが、明らかに米国企業の独占を許してしまっているのが「手術支援ロボット市場」だ。2けた成長中の有望市場にもかかわらず、なぜ日本のメーカーは存在感を示せないのか。そのカギは日本人特有の“ある性質”にあるかもしれない。

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最大のカギは「結集」

 日本メーカー再参入に必要なことは、「結集」だ。

 これまで参入できなかった最大の要因は、関係各所が「結集」できていなかったことだ。メーカーは医師のニーズがわからず、一方で医師はメーカーに何ができるか分からない。メーカーは人の命にかかわる分野への参入に及び腰で、さらには複雑な行政システムや業界慣習を突破して事業化できる戦略家もいなかった。

 事業戦略のシナリオを描ける人間、医療の専門家、テクノロジーの専門家が結集する。そうすれば、ダ・ヴィンチのように本体・周辺機器・ソフトを1社が独占する閉じた市場ではなく、日本発の手術支援ロボットによるオープンなプラットフォームを生み出せるかもしれない。

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手術支援ロボットのビジネスモデル

 医療は、クルマに続いて日本の産業の柱となるべき分野だ。ヒト、モノ、カネ、技術がそろっている日本の強みをいかんなく発揮できる領域である。日本の民間結集によるオープンプラットフォームを成功させれば、日本だけでなく世界中のがん患者に貢献できるだろう。

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