みずほ証券がジェイコム(当時)株式の誤発注をめぐり、東京証券取引所に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は9月3日、東証とみずほ証券双方の上告を棄却した。東証に約107億円の支払いを命じた東京高裁判決が確定した。
誤発注問題は2005年12月に発生。東証のシステム不備で損害を受けたとして、みずほ証券は東証に約415億円の賠償を求めて06年10月に提訴した。一審の東京地裁判決は東証の注意義務違反を認め、東証に107億円の賠償支払いを命じ、二審判決もこれを踏襲した。
東証は2010年3月期に訴訟関連損失として132億円を計上済みで、判決の確定が親会社・日本取引所グループ(JPX)の連結業績に与える影響は軽微だとしている。
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