スマートフォンなどで自分を撮影する「自撮り棒(セルフィースティック)」の使用を禁止する動きが広がっている。撮影中に周囲の人にぶつかるなどマナーの悪さが問題視され、テーマパークやイベントなどで規制する動きがでている。
こうした流れは鉄道業界にも押し寄せていて、JR西日本は4月に、北陸新幹線の金沢や富山など5駅のホームで使用禁止に踏み切った。また、9月19日からはJR西日本管内全ての駅での使用を禁止するとした。「『自撮り棒』を伸ばして使用されることにより、周りのお客さまのご迷惑になるだけでなく、列車との接触や架線に近づくことによる感電などの危険性があるため、ホームでの使用を一律禁止とさせていただく」(同社)とし、今後は駅構内でのポスター、駅や車内のディスプレイにおける動画放映、駅での注意喚起放送などで告知していくという。
また駅構内で「『長く伸ばした棒』を使用することは危険である」という認識から、釣り竿、スキー板、弓などを高く掲げる行為も禁止する。
関連記事
- 「青春18きっぷ」が存続している理由
鉄道ファンでなくても「青春18きっぷ」を利用したことがある人は多いはず。今年で30周年を迎えるこのきっぷ、なぜここまで存続したのだろうか。その理由に迫った。 - 鉄道ファンは悩ましい存在……鉄道会社がそう感じるワケ
SL、ブルートレイン、鉄道オタク現象など、いくつかの成長期を経て鉄道趣味は安定期に入った。しかしコミックやアニメと違い、鉄道ファンは鉄道会社にとって悩ましい存在だ。その理由は……。 - なぜ駅にホームドアの設置が進まないのか
駅ホームからの転落事故が後を絶たない。自殺や携帯端末の注視など理由は多岐にわたり、対策はホームドアや点字ブロックの改良が主だという。しかし、私たちは最も効果的な解決策を持っている。心だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.