コラム
誰が、次のイーロン・マスクになれるのか(3/3 ページ)
世の中には、先天的にきわめて高い能力を持っている天才児がいる。そんな子どもが、物理学と経営学を学び、1週間100時間のハードワークをこなし、「人類を救う」強い意志を持っていたら、どうなるか。イーロン・マスクになる。
誰が、次のイーロン・マスクになれるのか
知性の鋭さとハードワーキングなら、日本にもイーロン・マスクに負けない人物がいる。一年中で元旦の午前中しか休まない社長、日本電産の永守重信氏である。永守氏も一代で、売上1兆円を超えるモノづくりの企業を創りあげた。その日本電産は10兆円企業をめざしている。
永守氏も、超ハードワーカーであり、飛び抜けた知性を持つ人物だ。ただ、イーロン・マスクのような「人類を救う」意思を持っておられるかどうか、そこは分からない。
世界を変えた起業家は、何人もいる。エジソンに始まり、最近ならスティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、ラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリンらがそうだろう。こうした起業家たちとイーロン・マスクの違いは、ただ一点。イーロン・マスクは「人類を救わなければならない」と思い込んでいる点にある。
一体、どういう子どもが44年間生きるとイーロン・マスクのようになるのか。その謎を解く鍵は、本書にある。(竹林篤実)
関連記事
- ヴァン・ヘイレンの元ボーカルから学ぶ、ビジネス成功の哲学
ロックミュージシャンのサミー・ヘイガーをご存じだろうか。「ヴァン・ヘイレンの元ボーカリスト」といえば、「そーいえば……」と思い出した人もいるのでは。そのヘイガーが、いまビジネスで大成功を収めているのだ。 - 担当者が語る、アウディが新車プロモーションに宇宙を選んだわけ
高度3万メートル以上の成層圏まで気球を飛ばし、地球を背景にホログラムを投影するという挑戦的なプロジェクトを展開した自動車メーカーのアウディ。そのプロジェクト担当者たちが舞台裏を語った。 - 民間企業「アクセルスペース」の人工衛星が、ものすごく安い理由
2013年11月。大学発のベンチャー企業「アクセルスペース」が、民間企業としては世界初となる商用の小型衛星を打ち上げた。大型の人工衛星に比べて、価格はかなり「安い」というが、なぜそんなモノをつくることができたのか。同社の中村友哉CEOに話を聞いた。
関連リンク
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.