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増え続けるコンビニに“限界”はあるのか?:コンビニ探偵! 調査報告書(2/4 ページ)
囲碁の陣地取りのようにすき間があれば出店し、現在も増え続けるコンビニ。店舗数合戦を繰り返したところで、経営状態が悪くなれば増え続けることは不可能なのだが……。今回は、コンビニ店舗数の限界について考えてみる。
上のグラフは、1店舗当たりの売り上げと客数の推移である。先に述べたように、1店舗当たりの人口が減っているのだから店舗の売り上げも客数も減っているのかと思いきや、増減はあるものの全体的には右肩上がり。つまり、コンビニ全体の集客効率が上がっていることを示しているのだ。
かつて、新規コンビニが急増する一方、既存の店舗は売上不振に悩んだ。そこで、「ビルド&スクラップ(不振店をつぶし新店を建てる)」という戦略を打ち立て、売り上げが伸びない店舗は立地を変えて再オープンしてきた。
このほか、販売戦略として数々の施策を打ってきた。
ファミリーマートはTポイント、ローソンはPontaというように、ポイントカード制を導入して来店頻度を上げた。
また、2013年にはコンビニコーヒーがヒットし、今ではすっかり定着したが、一緒にドーナツを提供することで専門店からお客を奪った。一部の店舗ではあるが、野菜の取り扱いを始めたことでスーパーの代わりとなり、コンビニのイメージをも変えた。
さまざまな戦略が功を奏し、1店舗当たりの売り上げと客数が上昇したのではないかと考えられる。
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