業績好調! カレーの「ココイチ」に、人が集まるワケ:水曜インタビュー劇場(カレー公演)(3/7 ページ)
「カレーハウスCoCo壱番屋」(ココイチ)を運営している壱番屋の業績が好調である。最大の理由は「既存店の売り上げ」が伸びていることだが、さらに調べていくと意外な事実が!? それは……。
どうやって運営しているのですか?
宮崎: たくさんあるのですが、例えば、北海道では「森町ほたてフライカレー」、神奈川県では「よこすか海軍カレー」、静岡県では「しらすコロッケカレー」など。常に、全国で100種類くらいあるんですよ。1000店以上運営している外食産業で、これほどたくさんのメニューがあるのは当社だけではないでしょうか。
土肥: エリア限定、都道府県限定、店舗限定、期間限定……といった感じで展開されていますが、大変じゃないですか。
宮崎: 大変なんですよ。同じ業界で働いている人からは「どうやって運営しているのですか?」といった質問をよくされますね。
土肥: では……どうやって運営しているのですか? (笑)
宮崎: ははは。加盟店は1000店を超えていますが、当社はロイヤリティ(加盟店が本部の商品やノウハウを利用するときに支払うお金)をいただいていません。ただし、本部から食材を購入していただくようになっています。
土肥: ははーん、なるほど。たくさんのメニューを発売することで、たくさんの食材を買ってもらう。これがココイチの儲(もう)かっている秘けつですね(キラーン)。
宮崎: いえ、違います。オリジナルメニューの場合、食材を自分たちで買ってもいいことになっているんですよ。なので、本部は儲かりません。オリジナルメニューがどんどん増えていったら、利益のないモノばかりになってしまうんです。
土肥: 怖い、怖い。
宮崎: 本音を言うと、怖いですよ。
土肥: 本部が新メニューをどんどん考えて「はい、これ売ってくださいね。次は、これね」にすればいいのでは?
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