2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

業績好調! カレーの「ココイチ」に、人が集まるワケ水曜インタビュー劇場(カレー公演)(2/7 ページ)

「カレーハウスCoCo壱番屋」(ココイチ)を運営している壱番屋の業績が好調である。最大の理由は「既存店の売り上げ」が伸びていることだが、さらに調べていくと意外な事実が!?  それは……。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

「既存店の売り上げ」が堅調に推移

土肥: カレーチェーン店が他の外食産業と違うのは、ランチで勝負しなければいけないこと。アルコールとの相性はよくないので、客単価は上げにくい。そうした環境なのに、ココイチは売り上げを伸ばしていて、業界トップを独走している。ハンバーガーや牛丼チェーンが苦戦する中で、なぜココイチの業績は好調なのでしょうか?

宮崎: 最大の要因は「既存店の売り上げ」が堅調に推移していることではないでしょうか。対前年比5%、10%増といった数字を目指しているのではなく、“1%伸びればいいのでは”といった考えなんですよ。現場で活躍されているオーナーさんにとっては、本部の売り上げが伸びるよりも、自分のお店のことのほうが気になりますよね。もちろん本部も伸びなければいけませんが、よりチカラを入れているのは既存店なんです。


既存店売上高の推移(出典:平成27年5月期 決算説明会 資料)

土肥: 既存店の売り上げを増やすために、どのようなことをされているのでしょうか?

宮崎: チェーン店といえば、どこのお店に行っても、同じメニューで、同じ味を楽しむことができる、といったところが多いですよね。当社でもかつては同じようなことをしていて、どこかの店が「こんなことをやりたい」と言ってきても、却下してきました。しかし、7年前に「ストアレベルマーケティング」を導入したんですよ。ストアレベルマーケティングとは、それぞれの店の特性に応じて、独自のサービス、独自のメニューなどを提供すること。そこのエリアまたはお店でしか食べることができないメニューを考えてもらったところ、今では毎週50〜60ほどのアイデアが出てくるようになりました。

土肥: そ、そんなに!? どんなメニューを発売しているのでしょうか?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る