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日本ハム、球団広告を撤去 「開拓者の大地」にアイヌ協会の指摘受け
北海道日本ハムファイターズは、新千歳空港に掲げた垂れ幕広告の文言がアイヌ民族に対し配慮を欠いていたとして撤去することを発表した。
プロ野球の北海道日本ハムファイターズは11月9日、新千歳空港に掲げた垂れ幕広告の文言「北海道は、開拓者の大地だ。」が「アイヌ民族に対し配慮に欠けた」として謝罪し、広告を撤去すると発表した。
垂れ幕広告は4枚あり、うち1枚に栗山英樹監督とともに「北海道は、開拓者の大地だ。」との文言が記されていた。これに対し北海道アイヌ協会は、北海道にアイヌ民族が先住していたことを軽視する不適切な表現だと球団に申し入れていた。
球団は「プロ野球界において常に先進的な取り組みをし、新たな領域を切り拓くチームであり続ける意図をこのフレーズに込めた」と説明する一方、「アイヌ民族の皆様に対して配慮に欠けたことはお詫びすべき」として謝罪し、撤去を決めた。広告はメッセージ性などを統一しているため4枚とも撤去し、デザインを変更して再掲示するという。
球団は昨年のチームスローガンにはアイヌ語を採用するなどしており、「今後も歴史認識を深め、敬意をもって発展的な関係構築に努めてまいる所存です」としている。
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