ワタミは11月11日、2016年3月期通期の連結業績予想を修正し、従来13億円の黒字としていた営業損益がゼロになる見通し(前期は20億7200万円の赤字)だと発表した。外食事業、宅食事業とも不振が続いている上、介護事業の売却も影響する。
売上高は前回予想から218億円減の1270億円に下方修正。前期(1553億円)から大幅減収となる見通しだ。4〜9月の外食事業は既存店売上高が前年同期から8.4%減に落ち込むなど、不振が続いており、下期も5.0%減を予想。宅食事業も食数の減少を前提に販促活動を抑える。
介護事業を損保ジャパン日本興亜ホールディングスに売却するのに伴い、株式売却益を計上することで最終損益は130億円(前回予想は10億円)と黒字転換を見込むが、同事業が連結から外れる分、売上高・営業益は減少する見通しに。経常損益は8億円の赤字(前回予想は5億円の黒字)を見込む。
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