フジテレビが放送する格闘技イベントは成功するのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
久々に日本の年末が格闘技フィーバーで盛り上がるかもしれない。フジテレビが新格闘技「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」を放送する予定だが、同イベントの見どころは……。
プロレスラー・曙とボブ・サップの因縁マッチ
29日か31日のどちらか未発表ではあるが、シュートボクシング(SB)の強豪で「K-1 MAX」でも歴史を築き上げたアンディ・サワー(オランダ)が、入場時のコスプレで人気の長島☆自演乙☆雄一郎と初のMMAマッチに臨むことも決定済みで、こちらも非常に楽しみだ。「立ち技最強」と言われるサワーが長らく待ち望まれていたMMA転向の初陣で、どのような戦いを見せるのか――。この戦いはサワーの母国オランダでも大変に注目されている。
ちなみに同イベントでは日本が誇る「美し過ぎる女子格闘家」が参戦することでも目を引かれている。SB女子世界女子フライ級王者で人気選手のRENAが31日に欧州キック界の超新星としてメキメキ頭角を現しつつあるイリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア)と初のMMAマッチを行う予定となっているのだ。だが、RENAは11月20日の練習中に左手中指と薬指の骨膜の損傷を負って全治6週間と診断され、出場予定だった12月1日のSB大会を欠場しており、大晦日の大一番に出場できるかどうかは微妙なところとなっている。もし彼女が出場できないことになれば、大きな注目メンバーを失う運営サイドにとっては痛い。
そして忘れてはいけないのが、MMAマッチではなく立ち技ルールとして31日の同イベントで組まれているプロレスラー・曙とボブ・サップ(米国)の因縁マッチだ。2003年の大晦日に一度実現している両者の対決はサップが1ラウンドKO勝ちを果たしている。曙にとっては12年ぶりにリベンジの機会が訪れた形であり、前回は打撃のみのK-1ルールだったが、今回は投げと立ったままでの関節及び締め技も認められるSBルールだけに現在はトップレスラーと評されるまでにのぼり詰めた自身の利点を有効に生かしながら捕まえてからの勝負にいきたいところだ。
奇しくも、この大晦日の試合では元横綱・曙と同じ大相撲出身の元大関・把瑠都ことホーヴェルソン・カイド(エストニア)のMMAデビュー戦も行われる。角界で名を馳せた元力士2人の試合にはMMAファン以外からも注目が集まっているだけに単なる余興ととらわれないような激しい戦いを見せてくれることを運営サイド、そしてフジテレビ側も当然願っているだろう。
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