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横領疑惑発覚のAppBank、赤字転落のgumiが急落 値下がり率上位に:株式ウォッチ
12月11日の東京株式市場で、赤字転落のgumiと元役員による横領疑惑が発覚したAppBankが急落、値下がり率上位に。
12月11日の東京株式市場で、gumi(東証1部)とAppBank(マザーズ)が値下がり率上位に。gumiは赤字転落、AppBankは元役員による横領疑惑の発覚が嫌気された。
gumiの終値は前日比151円安(-13.43%)の973円となり、全市場で値下がり率3位。一時は965円を付けて年初来安値を更新した。時価総額は287億円にまで落ち込んでいる。
同社が10日に発表した2015年5〜10月期の連結決算は、売上高が21.9%減の109億円と大幅減収だった上、営業損益が15億円の赤字、最終損益も17億6500万円の赤字に転落。通期予想も25億円の営業赤字に下方修正した。既存アプリ「ブレイブフロンティア」の収入が減少している上、国内外で開発投資がかさんだことなどが要因という。
AppBankの終値は前日比267円安(-10.19%)の2353円に沈み、全市場で値下がり率8位に。10月27日に付けた年初来高値(5220円)から半額以下になっており、時価総額は159億円に下がっている。
前日の取引時間終了後、元役員による業務上横領の疑いが発覚したと発表。現時点で分かっているという被害額約1億4000万円が、前期(2014年12月期)の最終益(3億2800万円)の半分近い額だったことから、投資家の驚きも大きかったようだ。
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