2月中旬になぜ「カルボナーラ」が検索されるのか? クックパッドのデータを分析:水曜インタビュー劇場(データ公演)(2/6 ページ)
クックパッドが「少し先の未来を予測する」サービスを始めている。ん? どういうこと? と思われたかもしれないが、日々蓄積される膨大なデータから生活者の食に対する行動が見えてきたという。事業担当者に話を聞いたところ……。
「簡単 料理名○○」の言葉が多い
土肥: クックパッドの投稿レシピ数は220万品(12月現在)で、月間利用者数は5500万人(9月時点)を超えているんですよね。これまで蓄積された膨大なデータを使って、「たべみる」というサービスを始められました。どういったサービスかというと、メニューや食材などのキーワードと利用者の性別、年齢、居住地などの関連が分かるというもの。2014年1月からスタートされましたが、運営をされてきてどんなことが分かってきたのでしょうか? 例えば、よく検索される言葉を教えてください。
中村: 「簡単 料理名○○」といった言葉を検索される人が多いですね。今の時期であれば「簡単 ローストビーフ」「簡単 クリスマスケーキ」とか。
土肥: みなさんできるだけ楽に……いや、「簡単」にできる料理を探されているのですね。逆に「難しい」というキーワードはいかがでしょうか? やはり少ない?
中村: いえ、そうでもないんですよ。「難しい」ではなく、「本格」という言葉で検索されています。「本格 簡単 麻婆豆腐」といった感じで。
土肥: 「本格」と「簡単」を同時に検索されているのはどういう意味でしょうか?
中村: 本格的な料理をできるだけ簡単につくりたいと思っているのではないでしょうか。データを分析すると、みなさんの“本音”が浮き彫りになってきました。
土肥: ふむふむ。「大根」も上位にランクインしていますね。
中村: 全体の6割ほどは、「材料名」で検索されています。「今晩、何をつくろうかなあ」と迷っているときに、自宅の冷蔵庫に「大根」があった。またはスーパーに行ったら「大根」が安く売っていた。そんなときに「大根を使って、どんな料理ができるのかな」と思って、検索される人が多いのではないでしょうか。
土肥: 「大根」を使ったレシピはたくさんありますが、「自分は知らない、思いもつかない」といったときに検索される?
中村: ですね。先ほど全体の6割は「材料名」で検索されると言いましたが、残りの4割は「メニュー」か「イベント名(ハロウィン、クリスマスなど)」ですね。
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