ドローンが人間を救う! 世界初の“救援隊”出動:水曜インタビュー劇場(正月編)(5/5 ページ)
2016年、ドローンがさまざまな場で活躍しそうだ。可能性が広がる中で、ドローンを使って「被災地の地図を作る」動きが進んでいる。世界初のプロジェクト「ドローンバード」とは、一体どういった仕組みなのか?
やはり“今の地図”は必要
土肥: ドローンバードが実現すると、どういったことを行うのか。ドローンを買いつつ、基地をつくりつつ、操縦方法を学びつつ、作り方を学ぶ場を提供する、ということですよね。詳しい内容はWebサイトを見ていただくことして(参照リンク)、最後に、運営資金について話を聞かせてください。現在クラウドファンディング上で4000万円を募っていますが、12月25日現在で400万円にも達していません。残り日数も40日を切っているので、目標金額に達するのは難しいのではないでしょうか。
古橋: 10分の1ほどしか集まっていないので、その数字をみると「難しい」と思われても仕方がありません。これまでは個人の方からの支援が中心ですが、今後は法人からの支援を見込んでいます。結果はどうなるか分かりませんが、もし目標金額に達しなくても、このプロジェクトは何らかの形で残していくつもりです。
土肥: 人間が入れないエリアでもドローンを使って状況を把握することができれば二次災害を防ぐことができるかもしれない。そう考えると、やはり“被災地の今が分かる地図”は必要。それを作成するには、ドローンが有効かなあと。さまざまなハードルはあるかと思いますが、そこはドローンのようにヒョイヒョイと飛び越えてください(笑)。本日はありがとうございました。
(終わり)
連載が本になりました!:
連載「仕事をしたら○○が見えてきた」が、『ササる戦略』(三才ブックス)というタイトルで書籍化されました。「『丸亀製麺』の讃岐うどんが海外で受け入れられた理由は?」「アイスの『ピノ』が40年も売れ続けているのはなぜ?」など、業界が注目する12社から“ヒットの法則”を紹介しています。
「読んでいくと、やはり経営には『工夫』が必要。各企業のこれまでの苦労を思えば、1300円(税別)は安い」(ビジネスブックマラソン)、「実際の展開をしている担当の人だからこそ伝えられるノウハウが満載な本書は、マーケティング活動に悩みを抱えるビジネスパーソンに生きた知恵を与えてくれるだろう」(flier)といった声が届いています。
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