SMAP騒動で訓練する逆の視点からの発想(2/3 ページ)
逆の視点を持て。逆転の発想を大切にせよ。ビジネスシーンでよく聞くセリフだ。とはいえ、物事を逆から見るのは、それほど簡単ではない。そんな中で、今回のSMAP騒動は逆の視点から考える格好のネタではないだろうか。
生みの親がジャニーさん、育ての親が飯島さん
では、SMAPについて、仮に生みの親と育ての親がいるとしたら、どうなるか。生みの親はジャニーさんで、育ての親が飯島さんというのは、ほぼ間違いないところ。ところがジャニーさんの姉にあたる副社長は、SMAPが嫌いらしい。
週刊誌のインタビューで「SMAPは踊りが下手だから、嵐と一緒には踊れない」とコメントしたという。いささか強引な曲解になるかもしれないが、生みの親はSMAPを見限っているといえなくもないようだ。実際、デビュー当初のSMAPは鳴かず飛ばずで売れなかった。それをあれこれやりくりして、売れるように演出したのが飯島さんである。育ての親が飯島さんであることは明らかだろう。
中居くんが、生みの親であるジャニーさんから、どのように思われているのか。仲間はずれとはいわないまでも、かなりぞんざいな扱いを受けているらしい。これまでの稼ぎで考えれば、SMAPの貢献度はかなりのものだろう。
ところが年明け早々に放送された『人志松本のすべらない話』でのエピソードでは、ジャニーズ幹部によるマッチや東山紀之の扱いと中居くんの扱われ方の違いが明らかになっている。興味のある方は、「中居 すべらない話」でググッてみられるといいだろう。
育ての親を捨てたのは誰か
仮に「生みの親・ジャニーさん、育ての親・飯島さん」説が成り立つとする。正しいかどうかは、検証しようがないので、あくまで仮説である。ただ仮説とはいえ、現在の一方的な論調に対する逆の視点を提示する核にはなる。
仮説に従えば、育ての親を捨てたのが、現時点で英雄視されているキムタクになる。一方で、生みの親より育ての親を選んだのが、残る4人となるはずだ。現実には、結果的に4人も育ての親を捨てた。4人は飯島マネジャーの遺伝子を引き継いだが、キムタクはジャニーさんの遺伝子を引き継いだともいえるだろう。
ここで論点にしたいのは、キムタクと4人の行動の是非ではない。彼らがどう思っているか、彼らがこの先どうなるのか。そうしたことに関心はない。
それより何より注目すべきは、マスコミの報道ぶりである。マスコミがポジショントークするメディアであることは、改めて言うまでもない。けれども、ここまであからさまに一方的に偏った報道がなされるのはなぜか。マスコミは一体、どのようなポジションを取っているのか。そこにどのような力が働いているのか。
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