「SMAP」はどうなってしまうのか スポーツ界で最も慌てたのは:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/5 ページ)
独立騒動の渦中にあるSMAPが、グループの存続を宣言した。テレビを見て「すっきりしないなあ」と思われた人も多いと思うが、スポーツ界も同じ。中でも最も慌てているのは……。
臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:
国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。
野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。
誰が見ても釈然としない「存続表明」だった。
解散危機騒動の渦中にあるSMAPのメンバー5人全員がフジテレビ系列で18日午後10時15分から放送された『SMAP×SMAP』にグループ存続を発表するため、緊急生出演。全員スーツ姿で横一列に並び、5人の真ん中に立った木村拓哉が「先週からSMAPのことで世間をお騒がせしました。そして、たくさんの方々にたくさんのご心配とご迷惑をおかけしました。このままの状態だとSMAPが空中分解になりかねない状態だと思いましたので、今日は自分たち5人がしっかり顔をそろえてみなさんにご報告することが何より大切だと思いましたので、本当に勝手だったんですが、このような時間をいただきました」と発言すると、稲垣吾郎、香取慎吾、中居正広、草なぎ剛の順番で騒動を引き起こしたことについての謝罪コメントが続けられた。
そして最後に木村が「これから自分たちは何があっても、ただ前を見て進みたいと思いますので、皆さんよろしくお願いします」との言葉で締め、5人全員が深々と頭を下げた。
事実上のグループ存続宣言が表明された形だが、ギクシャク感は残されたまま。その場を仕切る格好となった木村以外の4人は終始沈痛な面持ちを浮かべ、各々の発言にも何か奥歯にモノが挟まっているかのような印象が拭えなかった。
国民的な人気グループ・SMAPの解散危機騒動の発端となったのは5人のメンバーが所属するジャニーズ事務所で起きた内紛だ。同グループの育ての親といわれる女性チーフマネージャー・I女史が複数の有力幹部と対立し、ジャニーズ事務所を退社することになった。
メンバー5人のうちリーダーの中居と稲垣、草なぎ、香取はI女史と行動をともにする決意をしたが、木村だけが悩んだ末に残留の道を選んだことでグループ内の対立が表面化。1対4に分かれてしまったSMAPは一体どうなってしまうのか――というのが騒動の大まかな流れであり、その終着点は独立しようとしたメンバー4人の処遇がどうなるのかがキーポイントだった。
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