「SMAP」はどうなってしまうのか スポーツ界で最も慌てたのは:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/5 ページ)
独立騒動の渦中にあるSMAPが、グループの存続を宣言した。テレビを見て「すっきりしないなあ」と思われた人も多いと思うが、スポーツ界も同じ。中でも最も慌てているのは……。
プロ野球人気向上のキーパーソン
報道によれば、I女史は同事務所で実権を握るメリー喜田川副社長にその存在を後継者争いなどの面で疎(うと)まれており、同調して独立しようとしたメンバー4人に対してもかなり厳しい目が向けられていた。
しかし独立を撤回した4人が残留の道を選んだ木村の仲介でジャニーズ側に謝罪。この日の番組生出演の場でも草なぎが「今回、(ジャニーズ事務所の)ジャニー(喜多川社長=メリー喜多川副社長の実弟)さんに謝る機会を木村君が作ってくれて今、僕らはここに立てています。5人でここに集まれたことを安心しています」と口にしていたことからも、その経緯は事実のようだ。
このまま4人が独立すれば、ジャニーズが「SMAP」を登録商標している以上は何らかの妥協案が成立しない限り、グループの存続は極めて難しくなるところだった。メンバーのジャニーズ事務所との契約は9月末までで、残された時間は決して有り余っていたわけではない。
国民的な人気グループの今後を案ずる声はファンだけでなく、SMAPのメンバーを起用するテレビ、ラジオ局などのメディアやイメージキャラクターとして契約を結ぶ広告代理店や、そのクライアントからも噴出。さらにはプロスポーツ界においても「SMAPはどうなってしまうのか」と不安視する関係者が出始めていた。もっとも慌てていたのが、日本野球機構(NPB)だ。なぜならばNPBと非常に関係の深いSMAPリーダーの中居が騒動の渦中にいたからである。
中居が大のプロ野球好きであることは、非常に有名な話だ。「熱烈なG党」とも打ち明けており、2000年にソロで、2014年にはSMAPとしてそれぞれ巨人の開幕戦で国家斉唱を行っている。NPBもその注目度に加え、野球に対してひたむきな情熱を持つ人間性を高く評価し、中居に国内プロ野球の人気向上のキーパーソンとなるべき存在として、これまで何度も手助けしてもらってきた。
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