「SMAP」はどうなってしまうのか スポーツ界で最も慌てたのは:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/5 ページ)
独立騒動の渦中にあるSMAPが、グループの存続を宣言した。テレビを見て「すっきりしないなあ」と思われた人も多いと思うが、スポーツ界も同じ。中でも最も慌てているのは……。
絶対的な存在として野球界で広く認知
そのNPBがかじ取り役となっている野球日本代表で中居は、まず事始めに2006年に北京五輪アジア最終予選で当時監督を務めていた星野仙一氏(現楽天イーグルス副会長)の「公認サポートキャプテン」を任された。それを皮切りに2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で第1ラウンドを放送したテレビ朝日のWBC日本代表・侍ジャパン(同大会より正式命名)の「サポートキャプテン」を務め、2013年のWBCでもNPBから日本プロ野球史上初の公認サポーターとなる「WBC侍ジャパン公認サポーター」に任命された。
2015年11月に日台で開催された第1回プレミア12でも「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を務め、同大会の中継局だったテレビ朝日とTBSでゲスト解説を掛け持ちしながら台湾へも同行し、素晴らしい解説によってネット上でも高い評価を得たのは記憶に新しい。
侍ジャパンが参加した国際大会の中継番組は、これまで何度も高視聴率をマークしている。だからテレビ局や番組スポンサーからは長年に渡って侍ジャパンのサポート役、そして中継番組のナビゲート役を務めている中居への評価がとても高い。コアな野球ファンだけでなく抜群の知名度を誇ることから、高視聴率を見込める絶対的な存在として業界内で広く認知されているからだ。
そういう状況もあり、水面下でNPBエンタープライズ(2014年11月に設立されたNPBとセ・パ12球団が出資する侍ジャパンの運営会社で、同社長はNPBコミッショナーの熊崎勝彦氏)は2017年3月開催の第4回WBCでも中居に大会を盛り上げるサポート役として白羽の矢を立てるプランを早々と描いていた。
世間に強く浸透した「侍ジャパン=中居サポーター」のイメージを次の国際大会でも継続させることで、侍ジャパンの公式スポンサーを集めやすくしようという狙いがあったからである。ところが、それも今回の騒動ぼっ発によって「先がまったく見えないものになってしまった」(NPBエンタープライズ関係者)ことで白紙に戻された。
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