「SMAP」はどうなってしまうのか スポーツ界で最も慌てたのは:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/5 ページ)
独立騒動の渦中にあるSMAPが、グループの存続を宣言した。テレビを見て「すっきりしないなあ」と思われた人も多いと思うが、スポーツ界も同じ。中でも最も慌てているのは……。
次期WBCサポーター就任プランは不透明
確かにSMAP解散の危機は回避され、中居のジャニーズからの独立もなくなった。しかし、それで本当に中居の次期WBCサポーター就任プランはスンナリと復活することになるのか。それは「?」――。まだ不透明と言わざるを得ないのである。
芸能界ではタレントが所属事務所から円満でない形で独立すると、その後は干されるケースが多い。特に力の強いジャニーズ事務所は「和」を極端に重んじ、それが顕著と言われている。木村以外の中居らメンバー4人は残留の道を選んで謝罪し、事務所幹部の許しを得たとはいえ、一度ジャニーズ側に反旗を翻そうとした事実は消えない。
そう考えると今後、中居ら4人はソロとして表舞台に立つ機会がこれまでよりもグンと減らされてしまうかもしれない。つまり「飼い殺し」だ。謀反者に対して容赦しないことで有名なジャニーズ事務所によって“圧力”が各方面にかけられる可能性は否定できない。
その兆候は『SMAP×SMAP』に番組生出演したメンバーの立ち位置にも見え隠れする。一列に並んだ5人の中心に立って冒頭のコメントと最後の締めの言葉を口にしたのは最初からジャニーズ残留を決め込んだ木村であり、リーダーであるはずの中居は画面から見て左端へと完全に追いやられていた。まるで今後のSMAP内のパワーバランスを象徴するかのような配置であった。
仮にそういうシナリオが実際にあったとする。それでも次のWBCで中居を公認サポーターや中継番組のナビゲーターとしての起用を強行すれば、NPBとWBCの中継局はジャニーズ事務所からニラまれてしまうのがオチだろう。SMAP以外にも多くの人気所属タレントを抱えるジャニーズを敵に回してしまう事態へと発展することだけは、何としてでも避けなければならないというのが侍ジャパンに関わる業界内の共通見解だ。
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