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朝マックを深夜に提供する米マクドの“奇策”、日本は?(4/4 ページ)
米ファストフード大手マクドナルドの米国内の店舗で10月から“朝マック”の終日提供が始まった。業績回復を目指し、世界中の「マクド」がさまざまな再建策を打ち出しているが、食生活スタイルが違う日本では、本家の試みはビジネスモデルになりそうもない。
なぜ「昼マック」終了?
おそらく日本人の食生活のスタイルに「朝マック」の終日提供はなじまない。日本ではハンバーガーはランチメニューのイメージが強いうえ、夕食にエッグマックマフィンを楽しみたいという人も決して多くないだろう。
一方で、日本マクドナルドは10月23日、平日限定の割引セットメニュー「昼マック」(午前10時半〜午後2時)の提供を導入からわずか1年でやめた。350円、450円、550円とわかりやすいプライスラインで、サラリーマンの味方として人気が高かったにもかかわらずである。
かわって10月26日から登場させたのが、「おてごろマック」。週末も含め閉店まで、200円のバーガー類にプラス300円で、フライドポテトなどのサイドメニューとドリンクのセットにできる。これに伴い、商圏によって異なっていた価格体系も一部の特殊店舗40店を除く全店舗で統一させた。こうした価格体系の変更で、約0.9%の増収効果が見込まれるという。ただし、「『昼マック』に比べて割高感が増した」などとネット上では評判がすこぶる悪い。
国民の食生活スタイルを見据え「朝マック」の終日提供という思い切った判断をした米国に対し、利益率改善を目指し「昼マック」から「おてごろマック」に“微修正”した日本。その成否はいかに。
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