鍋といえばナニ? 地域別「鍋」ランキング:データからみるお買い物リアル(2/2 ページ)
寒い日が続いているので「温かい鍋を食べたいなあ」と思っている人も多いのではないでしょうか。マーケティングアプリケーションズが運営する家計簿アプリ「レシトク」で、よく売れている「鍋調味料」を調べてみました。
地域別の鍋ランキング
では、さらに地域ごとにみていきましょう。
東日本の4地域では1位〜3位までの鍋が同じです。一方、西日本では中国・四国地方の1位が「キムチ」鍋となっています。
北海道地方から4位以下のランキングの内容をみていくと、地方ごとに好まれる鍋が異なることが分かりました。北海道・東北地方では、「みそ」鍋がランクインしています。もともと東北地方の各県は昔から味噌づくりが盛んであり、昔の国名や藩名をつけるほど味噌とのかかわりが深い地域だそうです。そのような食文化の背景から、「みそ」鍋がランクインしているのかもしれません。
中部地方では「赤から」鍋が4位に、「豚みそ」鍋が5位にランクインしています。これは中部地方のランキングのみに登場する鍋です。名古屋では「台湾ラーメン」(しょうゆベースで豚を使った辛いラーメン)がご当地ラーメンとして浸透していることを考えると、中部地方では「豚みそ」鍋のような豚を使った鍋や「赤から」鍋のような辛い鍋が好まれる傾向にあるのではないでしょうか。
そして九州地方ですが、九州には「もつ」鍋で有名な博多があるので、九州地方では普段の食卓でも「もつ」鍋を食べる家庭が多いのではないかと思いました。
ちなみにですが、四国地方では「カレー」鍋がランクインしています。カレー鍋がランクインした理由について、あくまで推測ですが、香川県は他県に比べうどんを食べる人が多いため、鍋の締めは「うどんと相性の良いカレー(カレーうどんにしてしまおう)」ということで「カレー」鍋がランクインしたのではないでしょうか。
みなさんの好きな鍋はランクインしていたでしょうか。まだまだ寒い日が続きますので、鍋を食べて元気に冬を乗り切りましょう。ひなでした。
調査概要:
調査対象期間:2015年12月1〜31日
調査対象者:全国の男女
算出方法:鍋調味料の風味ごとの購入者割合を算出
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