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マクドナルド、最終赤字347億円 過去最大に
日本マクドナルドホールディングスの2015年12月期通期の連結決算は、最終損益が347億円の赤字となった。客離れが止まらないなど業績不振が続いていた。
日本マクドナルドホールディングスが2月9日に発表した2015年12月期通期の連結決算は、減損損失や店舗閉店などに伴う特別損失72億円を計上したことなどで、最終損益が347億400万円の赤字(前期は218億円の赤字)となった。2001年の株式上場以来、過去最大の赤字額に上る。
売上高は前年同期比14.8%減の1894億7300万円、営業利益は252億3300万円の赤字、経常利益は276億9100万円の赤字だった。2015年1月に発覚した商品への異物混入問題の影響が尾を引き、昨年12月まで32カ月連続で客数が前年割れするなど、深刻な業績不振が続いた。
消費者の信頼回復やビジネス回復に向けて、新メニューの導入や、店舗の改装、閉鎖を進めるなどのビジネスリカバリープランを打ち出したが、まだ道半ばといった状況だ。
2016年12月期通期の業績予想は、営業利益33億円、当期純利益10億円と黒字転換を目指す。
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