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バカ殿と呼ばれ続けた北条氏政に光明? 「汁かけ飯」に新解釈「真田丸」を100倍楽しむ小話(2/2 ページ)

戦国時代、関東の雄として君臨していた北条家を滅亡させた氏政&氏直父子。特に氏政は「バカ殿」ぶりを示すさまざまな逸話が残っています。そのイメージを覆そうとしたのが先週放送の「真田丸」でした。

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北条の国盗り、ゆっくり味わおうではないか

北条氏政(出典:Wikipedia)
北条氏政(出典:Wikipedia

編集部F: 実際にバカ殿さまだったかどうかは分かりませんが、歴史が塗り替えられることは往々にしてあるわけで……。

小日向: そこで、今回の大河ドラマにおいて、脚本家の三谷幸喜さんは氏政を今までのような凡庸な大将としてではなく、別の描き方をしたいという思いがあったそうです。それがまさに先週のシーンです。

 北条家の外交僧、板部岡江雪斎が戦況報告する場面で、汁かけ飯を食べながら発した氏政のセリフ。「先を急ぐな。食べる分だけ汁をかける。少しずつ、少しずつ。わしの食べ方じゃ。北条の国盗り、ゆっくり味わおうではないか……」。

 今までネガティブにしか語られてこなかった2度汁かけの逸話に新たな解釈が生まれたのです。「こう来るか!」とテレビの前で思わずニンマリしました。

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