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2020年、コンビニから「エロ本」「タバコ」が消えてしまうかもしれない:コンビニ探偵! 調査報告書(4/5 ページ)
コンビニはたくさんの商品を扱っているが、消えていく商品も数多い。販売不振で撤去されるだけでなく、「反社会的なモノを置いていていいのか!」といった世論の声を受けて、消えていく商品もあるかもしれない。それは……。
エロ本が消える日
では、エロ本やタバコは、どのようにしてコンビニから消えていくのだろうか。筆者は以下のようなシナリオを予想している。
2018年、東京オリンピックまであと2年。PTAを中心にした団体「コンビニからエロ本をなくす会」が、各省庁に「エロ本から子どもたちを守れ!」と要求。これを受けとある省庁は、販売者であるコンビニ本社に「なんとかしろ」と圧力をかけるのだ。
ここで2つの流れが考えられる。1つは、素直に販売を中止する方向へ向かう。雑誌の中の構成比を見ると、エロ本は他の雑誌に比べて高いが、売上全体からすればわずか。お客でもあるPTAに反旗を翻してまで、販売するメリットはあるのだろうかと検討した結果、販売中止に。
もう1つは、わずかであれ売り上げは売り上げ。その売り上げを確保するために販売を継続するための手段を講じる。例えば「ビニ本」の復活だ。ビニ本とは、昭和に見かけた販売手法。エロ本に文字通りビニールがかぶせてあって、外からは確認できないようになっている。現在のコミックのようなものだ。
中には黒いビニールで梱包されているモノがあって、それは表紙すら見られなかった。当時は、エロ本を隠すためというより、くじ引きのような感覚で売っていて、中身のアタリ・ハズレを楽しむ人もいたようだ(注:筆者は違う)。
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