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「当たるかも!」と思いがち 宝くじ購入に見る家計のリスク思考:マネーの達人(1/2 ページ)
宝くじの1等が当たる確率をご存じでしょうか? 夢を追うのは結構ですが、くじに費やしすぎるのは考えものです。今回は、第663回サマージャンボ宝くじを例に、くじ購入が家計に与えるリスクについて考えてみます。
「宝くじの1等に当選したことはありますか?」という質問に、ハイと手を挙げる……なんて人はなかなかいないでしょう。それもそのはず、宝くじの1等が当たる確率はかなり低く、狭き門です。
第663回サマージャンボ宝くじの当選本数と確率は次のとおり。
1等賞金4億円×26人
当選確率は、1000万分の1
数字だけを見ると「26人も当たる!」「私も当たるかも!」と期待が膨らみますが、この1000万分の1という確率が具体的にどのくらい低いのかを計算してみましょう。
宝くじが当たる確率
年に換算する
1000万日を年に換算すると、2万7000年前。地球が氷河で覆われており、日本では打製石器が使われていた時代です。その頃から今日までの間のたった1日。これが「1000万分の1の当選確率」です。
人生に換算する
人の寿命を80年と仮定すると、1000万日は342回生まれ変わってその中のたった1日となります。
クラスに換算する
学校の1クラスを40人と仮定すると、25万クラス集めた中のたった1人の生徒ということになります。
ちなみに、第663回サマージャンボ宝くじの発売総額は780億円で、賞金総額は371億7740万円。当選金や経費を除いた残りの約40%は、公共事業に使用されているそうです。
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