暴力団にどう対応すればいいのか コンビニの現場で注意すべきこと:コンビニ探偵! 調査報告書(1/4 ページ)
最近、メディアで暴力団同士の抗争が取り上げられ、不安に思う人も少なくないだろう。今回は、筆者が経験した暴力団とのトラブルとともに、法律の弱点について考えてみたい。
コンビニ探偵! 調査報告書:
「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。
ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
最近、メディアで暴力団同士の抗争がよく取り上げられている。一般の人たちも巻き込みかねないこの事態に、不安を感じている人も少なくないだろう。暴力団が店にやって来れば、どのように対応すればいいのか。今回は、筆者が経験した暴力団とのトラブルとともに、法律の弱点について考えてみたい。
読者の中には「暴力団関係者お断り」という張り紙を見たことがある人もいるのでは? このように、ヤクザと呼ばれる彼らを排除する動きは、1991年、暴力団対策法(暴力団員による不当な行為の防止などに関する法律。以下、暴対法)の施行以降、さまざまな場所で見られる。
ところが、こうした張り紙をコンビニやファミレスで見ることはほとんどない。余計なトラブルに巻き込まれないために……という意味ももちろんあるが、「暴力団にみかじめ料(※)や用心棒料などは払いませんよ」という意思表示でもあるのだ。そのため、もともとトラブルが少ない一般商店などでは張り紙をする必要がないのだろう。
では、一般商店は彼らによる被害は全くないのかというとそうでもない。金銭を目的にしたトラブルは意外とある。
関連記事
- まるで“モグラ叩き”のよう? モンスタークレーマーの撃退法
接客業をしているとクレームを受けることがある。一度だけならどんなクレームでも受け入れる覚悟はあるが、常習化だけは避けなければならない。今回は、筆者が実践したモンスタークレーマーの撃退法を紹介する。 - もう振込用紙を持って来ないで! コンビニが「収納代行」を止めたい理由
「電気・水道・ガス・電話などの利用料金はコンビニで振り込んでいる」という人も多いだろう。しかしこの「収納代行」……とにかく面倒で、コンビニオーナーだけでなく本部も「止めたい」と思っているのではないだろうか。 - あえて言う。コンビニでの“土下座事件”は、再び起きる
大阪のコンビニで“土下座事件”が起きた。コンビニに来店した男女数人が店員の態度に言いがかりをつけたが、筆者の川乃氏は同じような事件は再び起きるという。なぜなら……。 - 万引きだけではない! 今、コンビニで起きている“問題”
防犯ビデオに映った万引き犯の画像を公開するぞ――というショッキングがニュースがあったが、コンビニでも万引きの被害に悩まされている。最近は万引き以外にも、ある“問題”が増えているという。それは……。 - 敵は“味方”にあり? コンビニ内部不正、終わりなき戦い
コンビニで起きる犯罪や事件というと、強盗や万引きなどが一般的だろう。しかし、オーナー側からすると、実は一番多いのは……。 - 5社中1社が暴力団と何らかの関わりを体験――帝国データバンク調査
10月1日に東京都と沖縄県で施行された「暴力団排除条例」。業種によっては、「銃弾を撃ち込まれた」「日々、暴力団との戦い」など暴力団と何らかの関わりがあった企業もあるようだ。帝国データバンク調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.