前人未到のV36に“いちゃもん”……横綱・白鵬の苦悩:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
またしても横綱・白鵬の行為が物議を醸している。大相撲春場所で前人未到の36度目となる優勝を果たしたものの、Vを決めた千秋楽の横綱・日馬富士との結びで見せた立ち合いの変化に批判が集中しているからだ。
白鵬を叱咤激励
一体、白鵬はどうしてしまったのか。そのヒントは元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が27日に発したツイートの内容にある。
「白鵬泣く番多い!!泣くなバカやろ!!涙血の色に変えて戦え!!」(原文ママ)と同胞のモンゴル出身・白鵬を叱咤激励。さらに「優勝インタビュー中いらん事飛ばす客腹立つ!!なら相撲見に来るな!!」(同)と、千秋楽の観客に怒りをぶつけると「外人こそ国技守る!!」(同)とも言い切った。
NHK解説者の舞の海秀平氏に対しても暴言を吐いていた当該ツイートは、何らかの理由で28日までにすべて削除されたものの「私海外で良く日本人と会う!良く写真撮るしいつも笑顔で。無理と言うた事がない!帰れとう言葉ないよ!寂しいな!私もう彼以上にいろいろ言われた!寂しいな本当に寂しい…」「千秋楽の相撲見た!!何とも言えない取りづらい一番だね!!」(原文ママ)の文面は残されていた。
ダグワドルジ氏は同胞とはいえ、現役時代から白鵬と決してウマが合っていたわけではない。しかしながら白鵬をここまで擁護(ようご)し、日本人に対して皮肉めいた挑発コメントもツイートした。その真意は、同じモンゴル人である白鵬が日本国内でバッシングを浴びせられる状況をこのまま黙って見過ごすわけにはいかなかったからであろう。
そのダグワドルジ氏は28日夜、新たに次のようなツイートを発信した。「今日語る話はモンゴルと日本が関係ある話し少ししたい思います!どう?」(原文ママ)から始まり「まず赤ちゃん生まれたからの話し、蒙古斑ご存知ですか?なぜ蒙古斑と読める三文字!」「日本モンゴル元同じ人間なんです!」
「言葉の並び同じしモンゴル人あんだけ日本語上手いに分かるでしょ」「アジアの色々国際問題に日本とモンゴル国が手を繋ぎ平和の為やるべきです!」「日本の国技である大相撲をもちろん心中に大切に!!相撲があるこそ朝青龍が誕生し、モンゴル人こそ日本に来て大相撲で活躍して前人未到記録達成しています!最初は相撲見てこんなに簡単に勝っていると思い、やって見たら大変さ分かり、しかし大草原て生まれ育ち」「草原に育ち、厳し季節に永遠に勝ち続ける人生、負けは揺れさない、だからこそ勝ちにこだわるモンゴル人」(すべて原文ママ)と続けた。
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