前人未到のV36に“いちゃもん”……横綱・白鵬の苦悩:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
またしても横綱・白鵬の行為が物議を醸している。大相撲春場所で前人未到の36度目となる優勝を果たしたものの、Vを決めた千秋楽の横綱・日馬富士との結びで見せた立ち合いの変化に批判が集中しているからだ。
心の奥底に抱えている悩みと葛藤
このツイート内容から考察できるのはダグワドルジ氏も、そして白鵬もモンゴル人であることに誇りを持っていること。その上で両者は異文化の大相撲と日本人にも敬意を払い、人一倍の懸命な努力を重ねて大横綱として頂点を極めた。
ところが自分たちはモンゴル人であるがゆえ、強くなっていくほどにさまざまな部分で差別がエスカレートしていき、次第にヒールキャラとして成り立たされ、挙句には邪魔者扱いされる。モンゴル人も日本人も同じ人間のはずなのに、どうして受け入れてもらえないのだろうか――。このような心の奥底に抱えている悩みと葛藤は朝青龍時代のダグワドルジ氏、それに今の白鵬にも共通している。
モンゴル人力士たちに理解を示す日本相撲協会関係者は、次のように排他的傾向がいまだ残っている同協会と一部の日本メディアの姿勢を断罪した。
「何か1つでも小さな問題行動があれば、メディアは猛烈なバッシングを浴びせる。そういう意味で本当は叩くに値するようなレベルのものではなくても昔の朝青龍、そして今も白鵬に関しては粗探しを繰り返している。相撲協会はもちろん、メディアの人たちもモンゴル人ばかりが勝っていると正直に言って、やはり面白くない。だから次のスターとなるべき日本人横綱をどうにかして誕生させたいから、出る杭を必死に打とうとするわけだ。
そうやってどんどん叩かれ続ければ、バッシングを受けている側が孤独感を強めるのは当たり前の話。周りが誰も助けてくれなければ、その当事者たちは『こんなに勝ってがんばっているのに、ふざけやがって』となってしまう気持ちも何となく分かる。どうやら『優勝を重ねても、そこまでネチネチとイジメのようにゴチャゴチャ言われるならば、横綱の品格なんてクソ食らえ』と朝青龍(ダグワドルジ氏)も白鵬も思ってしまっているところがあるようだ」
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