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電力小売り自由化、ほとんどのユーザーが様子見 購入先変更を検討はするものの……
電力小売り自由化で、電力の購入先を検討したのは4割に上る一方、実際に変更に踏み切ったのはわずか──。関心はあるものの、ほとんどのユーザーは様子見しているようだ。
電力小売り自由化で、電力の購入先を検討したのは4割に上る一方、実際に変更に踏み切ったのはわずか──。野村総合研究所が消費者と中小事業者に実施した調査で、こうした結果が出た。関心はあるものの、ほとんどのユーザーは様子見しているようだ。
電力の購入先変更の検討については、40%の消費者が「検討経験あり」と回答した一方、実際に変更を申し込んだり、申し込む予定があるのは4%にとどまった。「しばらく様子をみたい」(63%)、「あまり情報がないから」(20%)といった理由が挙がった。
中小事業者でも、検討を経験したのが38%だったのに対し、実際に変更するのは3%。変更する事業者が重視したのは料金(56%)が最も多く、「会社の知名度」(34%)、「料金メニューの分かりやすさ」(31%)なども多かった。
野村総研は「家庭と中小事業者ともに、電力自由化について興味を持ち、メリットを期待して購入先変更の検討はしているものの、変更の決断をさせるだけの情報がないと感じていることが推測できる」としている。
調査は3月18日〜22日、全国の20〜70代の男女3075人と、中小事業所の電力の購入先選定に関与している担当者1335人を対象に、Webアンケートで実施した。
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