「井阪社長の発言にがっかり」「なんで息子の話が出てくるのか」セブン鈴木会長辞任会見(2/3 ページ)
セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者の会見での一問一答の詳細は次の通り。
――引退という言葉の場合、当面の経営体制は
「それは皆さんが話す問題。私が指名するというようなことは考えていない。ただ、明日から急に出てこないというような無責任なことは出来ないし、1万8千店のオーナーさんのこともあるし、オーナーさんからもなぜ辞めるんだという電話を頂いている。そういうこともありますので、いつ、今日、明日、明後日、4月一杯というようなことはありません。新体制に立候補するつもりはない」
――辞任という言葉は人事案の否決が原因か
「それもある。ということは執行部として私はずっとやってきた。会社に入って自分が示した人事案が否定されたということはありませんし、ましてや資本と経営の分離は私が強く社内でいってきた問題。自分の言葉に責任を持たないといけない。自分自身に言い聞かせているところだ」
――伊藤家の信任を受けていたのが、はしごをはずされたのか
「私はくどくなりますが資本と経営の分離をいってきた。今、伊藤家の資本そのものは全体の約10%。ですからそのこと自体は経営に大きく影響するものではないが、私は小売業、なかんずく、今我々がやっているフランチャイズビジネスを考えるとその辺をきちんとしないといけない。その見本を作るのが大きな使命だと思った。何もそれはセブン−イレブンだけの問題では無く、口幅ったい言い方ですが、日本のコンビニエンスストア、総反対された中、これを作ってきたものとして、資本と経営の分離はこれからの小売業において大変重要だという思いからだ」
――伊藤家の意向か
「そういうこともありますし、このままいったら、実際に大株主でも無い人に経営に口をはさまれると十分に推測される」
――伊藤名誉会長の後を継いで、会社を大きくされたはずなのに、なぜ最後にはしごを外されたのか
「言いにくいことでご勘弁いただきたいが、世代替わりがあった」
関連記事
- なぜセブン-イレブンは“王者”であり続けるのか
セブン-イレブンの快進撃が止まらない。2014年4月に消費税が増税され、他のコンビニが苦戦する中、セブンは売り上げを伸ばした。セブンカフェやセブンプレミアムなど、なぜヒット商品を生み出すことができるのか。現役コンビニオーナーの川乃もりやさんに話を聞いた。 - ミスドとセブンのドーナツ、味はどのくらい違うの? 味覚センサーで分析
セブン-イレブンがドーナツ市場に参入する。「形がミスタードーナツとそっくり」といった声がでているが、味もそっくりなのか。「味覚センサー」を使って、セブンとミスドのドーナツを分析してもらったところ……。 - なぜミニストップのソフトクリームは真似されないのか
某コンビニのPB商品がヒットすれば、競合他社が同じような商品を販売する――。コンビニは“真似の歴史”を刻んで、拡大してきたわけだが、真似されないモノもある。そのひとつが、ミニストップのソフトクリーム。その理由は……。 - コンビニの「野菜」が、なかなか売れない理由
「ホウレンソウ」「トマト」「キュウリ」――。コンビニの棚に野菜が並んでいるが、「よく売れている」という話を聞いたことがない。現役オーナーを務める川乃もりやさんに聞いたところ「売れるわけがない」ときっぱり。その理由は……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.