日立製作所は4月8日、店舗や公共施設で接客・案内サービスを行うヒト型ロボット「EMIEW3」を開発したと発表した。新たに開発したデータ分析、ロボットの制御などを行う「ロボットIT基盤」と連携することで、より自律性を高めた。本年度内に実証実験を始める計画だ。
前身の「EMIEW」「EMIEW2」を継承し、高さ90センチ/重さ15キロ、最大時速6キロメートルの本体と、15ミリの段差乗り上げ機能を持つ。その上で、サポートを必要とする客を自ら見分けて接客する機能や、複数台のロボット間で情報共有する機能、転倒しても自ら起き上がる機能──を新たに搭載した。
EMIEW3、ロボットIT基盤、オペレーターで構成されたチームを作り、顧客企業と実証実験を2016年度中に開始し、18年度の実用化を目指す。
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